ニューヨーカーと仕事する?気になる人チェック
こんにちは。今回の投稿は猫の目生活講座編です。
長年ニューヨークに住んでいて、日本に帰った時に家族、友人、その他ご縁がありお会いした方々に聞かれる決まり文句のようなものがこれ。
“ニューヨークでどうやって生活するのか見当もつかないんだけど、どうしてるの?”
“もちろん英語だよね?”
“仕事の相手や友達はアメリカ人?”
等。
私もこちらに住むまではそんなふうに思っていました。
18年前ニューヨークの地に初めて足をつけた時、まさか自分が将来ここで仕事をするなんて想像もしていませんでした。直感的に住もうと決めた若し頃。
この投稿に来てくださった方の中でも、これから実際に生活していきたいと思われる方々もいらっしゃると思います。
そんな貴方にざーっと読んでいただきたい記事です。
この投稿では、旅行から一歩進み独立して仕事しながら生活を送るためにはどのようなポイントを理解していればいいのかをお届けします。
目次
ニューヨークに住む日本人
現在ニューヨーク州に住む日本人は6万人程。それぞれの生活形態も多様。
日系会社や医療機関からの派遣で駐在されている方、国際結婚をされてこちらに居住されている方、単身で開業された方。それぞれのご家族の方。
こちらにも日系の企業は数多くあります。現地採用者と言って、日本から派遣されてきた駐在員と同じ会社で働くニューヨーカーもいます。
とりあえず様々な働き方があることを知っていただければと思います。
猫の目筆者は。。。?
私は初め学生としてスタート。5年住んだのち一度他州での生活を経て帰州。それから専門的に仕事をしています。
現在は会社、上司、スタッフはインターナショナルです。物事の進みが速く、ほぼ英語。
アメリカの中で働くという事は、日本社会で働くこととはかなり違った感覚です。国際的な事に関してはわりとオープンな私もその昔は日本で生まれ育った人間。
初めは慣れるのに少し時間がかかりました。今ではおかげさまでどちら側も同じように接する事ができます。
1:異文化多人種であるニューヨーカー達
どんな職種であれニューヨークに住む人達は市内で生まれ育っただけでなく、私達のように外国から来た人が大勢います。日本人の持っている固定観念や常識で相手も行動してくれるわけではありません。
Emailのやりとり一つにしても、長い文章で人間味のあるメッセージを送る人もいれば、一行で用件だけを申す人、様々です。
日本人によくある”普通こうだよねー”会話はニューヨークには発生しません。
説教じみたようなことを相手に言ってしまったりしたら、”私の普通はこうだから、いちいち貴方に言われたくないわよ!”と強気に返されます。
日本人が一般的に持っている常識、というものがその人によりそれぞれ違うので、
まず相手に自分と同じ行動をするだろうという考えはどこかに置いておいた方が良いでしょう。
人は人、なのです。
人種について
人種は文化とは違います。人種とは大まかに言って”肌の色”です。
アジア人、白人、黒人、ラテンアメリカ人、中東人等。この街にはとにかく誰でもいます。
ニューヨークに住んでいると、その人種で人を括ってしまうことができません。
白人だからと言ってもルーツが違ったり、ヨーロッパや南部州から来ている人など様々で、同じような考え方をしているわけではありません。
黒人にもアメリカ黒人、カリブ黒人、アラブ黒人、アフリカ黒人など。
私たちでいえば、日本人と韓国人、台湾人、違います!というのと同じです。
住んでいくうちに、なんとなくそれぞれの特徴が見えてきます。
こう考えてみても、ニューヨークって本当にいろんな人がいるって思いませんか。そんなところがとても魅力的です。
宗教
こちらも多様です。クリスマスをお祝いするキリスト教、ハヌカがあるユダヤ教(ハヌカについての関連記事はこちら)、ヒンドゥー教、イスラム、儒教等。そのおかげで子供達の学校も沢山お休みになるんです。
ニューヨークは中国の旧正月の日も休みが取れます。毎年毎年休みが増えていきます。学校がある日はいったいいつになるんだろう?この現象は、田舎の州ではなかなか味わえませんよ。
このように人種や宗教の多様性を広い視点で考えるようにすることが、ニューヨークで独立していくには必要なポイントとなってきます。
2:経済格差による人の違い
ニューヨークで仕事をしている中で相手の人との交渉の話し方、マナーや常識は人種や宗教と同じく経済ステータスによっても違ってきます。
経済的に余裕があると高等教育を受ける事ができて教養が高くなる、道にゴミを捨てない、コミュニケーション能力がある確率が高くなってきます。
文章的な印象は偏見的であまり良くありませんが、それも現実として理解しておくことも一つのポイント。
仕事先のクライアントと交渉する時などはこう言った経済格差に伴った振る舞いがはっきり現れてくるものです。
初めて会ってから少し話をしていると、雰囲気でわかって来たりします。
しかし大富豪にも失言をする人もいれば、低所得でも人に聞く耳を持ち人一倍努力し成功する人は沢山います。
なので、すぐになんでも決めつけないことが大切。
日本人は比較的マナーがよく責任感もあるのでわりと良い印象を持たれやすいです。
アパート借りる時も審査時点で、”あーあんた日本人?じゃあオッケーしてあげるよ” って言われたこと何回かありますよ。
成功していくチャンスはその分高いんです。
3. 言語について
ニューヨーカーと仕事をしていく中で、実際英語はどれくらい必要なの?と気になる方も多いと思います。
アメリカの他の州に比べてニューヨークは移民が多いため、英語をよりネイティブに近く話さなくても理解力がある人々が多いです。
(中西部、南部だと、少しのアクセントでもよそ者扱いされることがしばしば。)
だから完璧な英語を話さなくても、今からこれから言語を高めたい人でも大丈夫。
とはいえ、専門的な交渉やコミュニケーションをしていく上では高い英語レベルが必要とされます。より正確に相手に物事を伝える、手際良く会話を進めていくためには必然的なことでしょう。
日本にいても、日本語を流暢に話す外国人の方が採用される率がおそらく高いでしょう。最後は心だ!と思っても言葉というものはやはり大切なのです。
まずは基礎的な英語を頑張って身に付けることが大切。
英語に慣れてきたら今度は使い方を学んでいくことも一つのポイントです。ラップ歌手のようなストリート=ランゲージを使って大富豪と会話をするのは厳禁です。
もちろん相手は何も言いませんが、頭の中では確実に位置付けをされます。
スラム街から来ている人たちも、ビジネスで成功したい人々は初めのうちは”スタンダード”な英語の使い方、丁寧な言い回しをしています。N や Fワードなど持ってのほか。格好よくなど何一つありません。
売れっ子セレブになれば何してもオッケー!な場合がありますが、例外です。(サミュエル=ジャクソンくらいの成功者?)
日本人としてできることは、まず丁寧な英語の話し方を身につける事、そしてできるだけ日本人アクセントを減らす事です。
4.人へのリスペクト、マナー
一般的な意見ですが、アメリカ人は直接的に他人の否定批判をしません。”貴方はどうしてここができないの?こうするべきだ、”というような責めの姿勢でスタッフを動かしません。わりとポジティブな言葉で、”では次回はこうして行こう”、はいおしまい。前に進んでいきます。
ファッション界、コーポレーション企業は競争世界で、楽しい職場!ではないことも。
が、そのような厳しい会社でない限り誰かが失敗してしまっても責められることは日本に比べ少ないです。
直接的な否定、精神的な圧力を描けるような言葉はあまり発生しないんです。代わりにリストラされたり、他の人にポジションを奪われたりする機械的な部分で結果が現れますが。
全て自分の能力次第なのですね。あまり批判を受けないからと言ってあぐらを書いていると、隣の誰かに先を越される事は間違いなし。(やばい、私かも、、)
自分に責任を持ち、他人に批判好評をされることでなく自分自身が向上できるように心がけると思いがけないタイミングで昇給したりしますよ。
5.お金
気になる給与についてのお話。
私の経験上、同じ職種で比べた場合日系企業で働くよりも現地企業でアメリカ人のように働く方が高給です。
例えば、アマゾン。アマゾンやグーグルは、バイトであっても最低給与は:2020年時点で$15。お金の流れが明らかに速いのは米系企業。投資額も半端ないのです。移民として、現地の人々とともに仕事をしていくのはハンデがありますが、それを乗り越えていくと給与額は上がっていく可能性が高くなります。
日系企業でも職種によっては高年収な会社は沢山ありますが、米系企業の方が年収の良い確率が高いということです。
ニューヨークの生活にかかる費用は半端ない。外食費、家賃、医療費等。ルームシェアをしたり、住むエリアを選べば生活する道は沢山ありますが、それなりに人間関係や安全の面で悩みが出てきてしまうことも。
そこからさらにステップアップして快適さを求めるのであれば、ある程度の収入は必要です。
コミュニケーションや価値観の似ている日系企業で働くか、給与面での向上を求めて現地企業で働くかは個人次第になるでしょう。
6.まとめ
以上がニューヨーカーとして地元の人々と関わりながら仕事をしていく際のお話でした。この街生活していく中で避けることのできない価値観の多様性。経済格差、生活水準の幅広さ。
それをフレキシブルに対応しコミュニケーションが取れるかの能力を養うことが仕事のレベルアップにもつながっていくことだと思います。
米系企業に就職すれば年収も高くなる確率が上がります。
ニューヨークで更に”グローバル”に向上し、飛躍をしていきたい方にご参考になれれば幸いです。何か質問があれば下記のコメント欄に書き込みお待ちしております。それでは See you next time!
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