NY州の運転免許証更新、ビザが更新された時どうする？ややこしい違いをご説明

(photo credit= unsplash.com Josh Connor)

この記事は、前回のNY州運転免許更新についてまとめた投稿に引き続き、ビザ更新時に必要な手続きについて更に絞った、リアルタイムな情報をお届けします。

一般的な更新時の説明内容はこちらの記事ニューヨークの免許更新手続き(Temporary Visitor)でご覧ください。

〜投稿の内容はこちら〜

1.NY州での運転免許証の更新(Temporary Visitor 所有者）

2.アポイントメント＝システム

3.持ち物

4.料金

5.まとめ

1.NY州での運転免許証の更新(Temporary Visitor 所有者）

まず初めに、Temporary Visitorについてです。Temporary visitorは米国市民権及び永住権（グリーンカード）保有の方々には該当しません。H-1, O-1, J-1等、何年ごとにビザ更新が必要な外国人がこのカテゴリーとみなされます。免許の表側、住所の下にTEMP.VISITORと書かれている貴方です！続いて同じ列に”Expires xx/xx/20xx”と記載されています。

NY州では、TEMP.Visitorの期限切れ日付が免許証自体の有効期限とは限りません。

一般的に運転免許証自体の有効期限とビザの有効期限は異なるからです。免許証自体の有効期限は、もっと下の列、生年月日の下に Expires xx/xx/xxxxと記載されています。

私は、ビザの期限が切れる周期よりも運転免許証の更新日の方が後になっています。（免許自体を次に更新するのは2027年です）多くの方が、こちらの該当するのではないでしょうか。

更に、Department of Motor Vehicle 公式ウェブからのTemporary Visitorについての公式引用はこちらです。

“A Temporary Visitor is defined as anyone who is not immigrating to or not permanently residing in the United States.”

anyone not immigrating to =市民権獲得していないあなた

permanently residing=グリーンカードを持っていないあなた

となります。最下列に、Temporary visitorの有効期限と、運転免許証自体の有効期限（DMV documents)は異なりますから注意してくださいね、と書いてあります。そして同センテンスには、とてもわかりにくい表記があります。

“Please note that your DMV document does not expire on the Temporary Visitor expiration date, nor will your privilege to drive in New York”

解釈によっては、Temp. visitorの期限が切れても、必要な書類さえ保持していれば運転することができると書いてありますが、念の為アメリカ人の知人に尋ねると

そうかもしれないが、万が一の為にビザが更新される時に免許もアップデートをした方が良い

との事でした。警察官によって解釈が違う国なので、皆さん念の為期限を守って更新していくことを強くお勧めします。

2.DMVの受付はアポイントメントシステム

コロナ渦の中、DMVも完全予約制です。オンラインで予約の日にちと時間を選びます。今回予約の待ち日数は二週間ほどありましたが、当日オフィスでの待ち時間はゼロでした。いつもなら不機嫌な受付の人々も、時間に余裕があるのかとてもリラックスした雰囲気。

オンラインでrenew することをお勧めするとの促しがあるのですが、基本的にビザ更新時の免許書き換えの場合は必ずDMVに行かなければなりません。公式の文面は下記です。

この英文には説明がないのですが、気をつけることがあります。ニューヨークにビザで滞在している方がTemporary Visitorステータスで運転免許証を更新する際は Renew ではなく、”update”の扱いです。（係員によっては”change information”と言う事もある）renew は免許証自体が切れた時に行うプロセスですが、ビザのTemporary visitor の期限関連で免許を更新する際、過去に数回”貴方はライセンス自体を更新するのではないからアップデートだよ”と指摘を受けました。

ただし、文面によるとTemporary visitor の期限が切れていない中で運転免許書だけが期限切れの場合はオンライン更新ができるとの事です。

もう何年も変わっていないので、これからもこのシステムは変わらないのではないでしょうか。

3.持ち物

気になる持ち物。せっかく足を運んで並んで待った後に持ち物不足でまた出直すことになるのほど辛いことはないですよね。（私は過去に一度や二度あったと思います。電話で確認したのに対応人とオフィスの人の意見が違い、せっかく一時間ほど待ったのに後日また出直しました）

私が実際に通った持ち物は以下です

• 今持っている期限の切れていないニューヨーク州の運転免許証
• I-797 (visa の申請書が許可されました、というApproval notice)
• ソーシャルセキュリティナンバー（番号を覚えていれば実際のカードは持参しなくてもok）
• 日本のパスポートにビザステッカーがついているもの

ビザのステッカー自体が期限切れの場合、どうするの？

ここで注意したいところ。例えばよくある話ですが、ビザを更新してからまだアメリカから離れていないので外国での米国大使館でビザのステッカーを新しく取得していない場合、当然渡航書自体は期限切れです。しかし、I-797などのビザ更新許可証明の書面自体が有効であれば問題ありません。もしも万が一係員にステッカーの期限切れの事でしつこく質問された場合、遠慮なくSupervisor(彼らよりも上の立場の人）を呼んでくれと頼んで、その人とお話をしてください。オフィスの人で、Visaの種類がH-1以外解っていない人たちが多いのでそこでしっかりと説明する必要があります。

承諾された際に、簡単な視力検査をします。何段目の英語文字読んでね、程度のものです。

視力検査、料金を払った後に、所持していた今までのライセンスはVOID(無効)とされ、紙の仮免許証を渡されます。これがinterim licenseと言って実際の新しい免許カードが郵送されてくるまで使用します。私は念の為、Voidされた免許証も一緒に持ち歩いています。

4.料金

今回の手続きはNY州運転免許証のアップデートになるため、$12.5でした。ライセンスの更新やその他の書き換えが必要な場合はさらに加算されます。Apple Pay, 現金、小切手、クレジットカードなど何でも使用が可能です。その後一週間程度で自宅にライセンスのカードが送られてきます。

5.まとめ

以上がビザ更新などでNY州の運転免許証の更新をする際に必要な手続きや持ち物の説明になります。ビザが更新された際の免許の書き換えは一般市民の免許更新と異なりますので、是非参考になれば、と思います。