このブログポストは、前回のチャイナタウンNYで針治療(Acupuncture)をTryの続編です。
人生初めて本格的な漢方をチャイナタウンで処方していただきました
さて、鍼治療をしていただいたDr.Caiは、Traditional Chinese Medicineの医師でもあるため、オフィスには沢山の生薬が管理されています。オフィスに入った途端、あの生薬の独特な匂いが。でもなんか癒されるんです。
本格的にNYのアパートの裏庭でガーデニングを始めて2年、今年の春から野菜も育て始めて改めて自然の素晴らしさを感じている今日この頃。やはり、近代のケミカルな医学だけでは人間の芯からの病は癒えることがないと思います。私は3年ほど前に慢性胃酸逆流炎を患い、日本でも病院へ通って胃カメラを飲みましたし、今でも少しでも不規則な食生活ですぐに胃炎になってしまいます。これからずっと付き合っていかなければならない病気なんです。仕方ないです。
胃炎になった時に薬で改善させなければなりませんよね。アメリカの胃薬はよく効く反面、副作用もあります。普段からできるだけ服用しないように心がけていますが、避けられない時もあります。そんな時、日本にもある漢方療法が浮かびました。日本の胃薬って、ケミカル!っていうよりも薬草などのエキスを取り入れながら症状を和らげますよね。やはり私はあれが向いているんです。でも、そんな胃腸薬も一時的なもの。私はもっと長続きする療法をしたいと思っているので、一度本格的に本場中国の薬草で直して見ない手はないと思い、Cai先生のことが浮かびました。
ちょうど肩も治すさないといけないし丁度いい!
漢方(CHINESE HERBAL MEDICINE)とは?
鍼治療と並び、中国の医学の大切な要素でYing Yang (陰と陽)を基本として成り立っています。 紀元前3000年ほど前まで遡る歴史を持ち、古代書には役10万ほどの調合レシピが綴られています。漢方ではYing Yangのバランスを保つことが健康を維持することと解釈されており、それにより人間の正常な気(Qi)が保たれます。そのバランスが崩れると、気が乱れ病気になったり、体型が変わったり精神的な疾患に陥るのです。
人間の体の5大要素
Yin Yangでは人間のすべての内臓器官は五つの要素によって成り立っているとされています。火、地、金、水と木です。太陽系の惑星みたいですね。その要素をマッチさせるのに、漢方は5つの味覚に分けられます:甘い、しょっぱい、苦い、臭い、酸っぱい
そのため一つ一つの薬草(根、身、タネ、茎、花など)にはそれぞれの要素があり、その人の症状によって混ぜ合わせて処方します。
力が強いため処方には注意が必要
自然、植物、天然と効くとなぜか”癒される”って思いますよね。でも、考えて見てください。植物も”ケミカル”です。人間の体も含めすべてのものは原子や分子の融合体でできています。誤ると間違った方向に働く場合があります。例えば、昔トリカブトで事件があったのを覚えていませんか?綺麗な花ですが猛毒で人も殺せるほどのパワーを持っています。生薬は必ず医師に相談し、診察を受けてから調合してもらって飲用することが大切です。
消化系の漢方を処方
鍼治療が終わった後に、”あのー、実は私Acid Refux(胃酸逆流炎)に悩まされているんですが、何かいい生薬はありますか?”と尋ねてみると、”フォーミュラがあるよ、興味がある?処方してあげるよ”と快く処方してくださいました。調合してもらったのは6日分。胃酸だけでなく、すべての消化系の症状に効くようで、何日か微妙に続いていた腸の風もこれで治るそうな。やった!一石二鳥。
受付の女の子が天秤で3つのお皿に何種類かの薬草を混ぜて分けて調合してくれました。電子の測りを使わずすべてアナログで行われるところがさらに素敵!!写真を撮るしかない!
そして、Dr.Caiは”しっかり守って飲んでね”といい、調理の仕方、服用の仕方を細かく書いた紙を渡してくれました。細かいです。
これで$30。一袋2日分の生薬が入っているので一日$5ですね。でもお医者さんに行って薬をもらうより断然安いし、お金の云々ではありません。これが効くと信じて。
調理方法
さて、家に帰った後早速調理をすることに。オフィスでくれた紙をしっかり読み返しながら開始。
1)ポットに50オンス分のお水を入れる。そして3袋いただいたうちの1袋すべてを水に入れ、一緒に沸騰させる。
2)沸騰したら、すぐに弱火にしてその後45分温め続ける
3)終わったら熱さが取れるまで待ち、温かいうちにできた薬湯のうち半分の10オンス分だけ飲む(これは沸騰で、最終的には20オンスになっていると仮定するため)
4)残りは冷蔵庫に入れて保管し翌日飲む
飲んでみての感想
なんとも言えませんの一言に尽きます。始めの味はとても甘いんですが、下の奥の方でだんだん苦くなり、うっ!っていう感じです。お腹に入っていくと、お腹もかなり反応していて一生懸命消化しようとしているのがわかります。でもそれもすぐに治ります。これって、Ying Yangの原理が働いているんでしょうね。甘いのと苦いのと”うっ”てくる臭さみたいなもの。しょっぱさや酸っぱさはあまり感じられませんでしたが。
効果は?
次の日から効果が現れました。早いな笑。胃酸の気持ち悪さがかなり和らぎ、腸炎の下痢気味さがスッキリ改善されました。
でも胃酸は手ごわいのでこれからも飲み続けることにします。これで本当に感知するのは難しいだろうけど、このパワフルさに感激です。
生薬を飲むときの注意点
- 必ず決められた容量を守ること
当たり前ですよね。とにかく効き目がある分強力です。絶対に飲み過ぎないように注意すること
- 空腹時には絶対に飲まないこと
- 温かい時に飲むこと、冷たいままは絶対にだめ!
この二点はDr.Caiの説明書に念を押して書いてありました。空腹時に飲まない、、、味わって見てよくわかります。空腹に飲んだら胃がかわいそうな味です。なので、空腹時に飲みたいと思わないでしょう。温かいうちに飲むことっていうのは多分YinYangの原理に基づいている気がします。鍼をしてくれた時もカイ先生は”こういう問題は、温めて治すことが一番なんだよ”って言ってました。暖かさによって緊張してしまった体内を和らげるんでしょうね。
初めての本格漢方体験をして
これはありでしょう。中国漢方侮れませんよ。西洋医学もものすごいパワーを持っているので否定をすることはありません。YinYangのように、東洋と西洋療法の医学をバランスよく保ちながら療法していくことが一番の効果をもたらすのではないかと思います。それにしてもこの薬、良くききます。(しつこいって?)日本でもアメリカでも、漢方療法が可能ならぜひ試していただきたいと思います。
それでは前回の投稿と続けてお伝えしたDr.Caiのお話はここでひとまずおしまい。またアップデートします。
Dr. Cai Acupuncture Accupuncture & Herb Office
(Yelpでの評判ページココ)
場所:118 Baxter Street, New York NY 10013
電話:+1(646) 490-5033
営業時間:月・水・木・金 10-6pm
火曜のみ5時終業、土日休み
地下鉄:6番線 Canal street 徒歩4−5分:
R 線 Canal Street 徒歩5−6分
JZ線Canal Street 徒歩3分
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