ニューヨークの免許更新手続き(Temporary Visitor)
トラベル

ニューヨークの免許更新手続き(Temporary Visitor)

 

長年ニューヨークに住んでいると度々友人達の間で話題に上がってくるのが、運転免許更新手続きです。駐在、その他のビザで滞在している人達に対してNY州は免許証に2つの異なった期限を記述する為、初めて見る人にとっては疑問を抱える人も多いと思います。私もその一人でした。今回は、運転免許証自体は有効期限内でTemporary Visitor の期限が切れてしまった時の対処と実際の体験談をお届けします。少しでもこの点で悩みを抱えている人のお役に立ちますように。

NY州運転免許証の更新ーTemporary Visitor Expiration Dateとは

私は一番初めに免許を取ったのは学生の時で場所は中西部の州でした。その時はTemporary Visitorの記述はなくただ免許自体の期限が切れた時にオンラインで簡単に更新でき、学生証とI-20(学校在籍証明)を見せて認証されました。更新後もその先5年間有効としか明記されていなかった為、今考えれば正直何か書類やビザの期限が切れても使えていたのかもしれません。

その反面、移民が多いためかNY州では免許証の表には合法で滞在できる証明書類が切れる日Temp. Visitor Expiration Dateが記載されています。

実際に記述されている内容がこちらです:

  • ID ––– ––– –––
  • 苗字
  • 名前
  • 住所

その下にTEMP. VISITOR Expires 00/00/20**

  • 性別 身長 目の色
  • 生年月日
  • EXPIRES 00/00/20**
  • E (Endorsements) 特別な車両を運転する場合、何か表記されます。
  • R (Restriction ) 私の場合は、A1 (Temporary Visitor) B (Corrective lenses =メガネやコンタクトレンズ着用)
  • Issued (免許が認証され発行された日)00/00/20**

免許の裏面の顔写真の右側にも小さく

Restrictions:

A1 Temp Visitor

B  Corrective Lenses

と記載されています。

Temp. Visitor及びLicense Expiration Dateをすぎると運転できない

合法滞在を証明する書類(私の場合はアーティストビザ)の有効期限が切れてしまった場合、免許証の期限が切れる前でもその免許は無効となります。同様に、合法書類が切れる前に免許証の有効期限が切れてしまった場合もその免許は無効となります。ちなみにカジュアルな身分証明(例えば、バーに入る、お酒を買う、鑑賞チケットを買う時の身分証明等)であれば大半は期限が切れていても使えます。但し、期限が切れているのは事実。もしも運転したり飛行機に乗る時に免許証をID代わりにしたりといった事をするのであれば、必ず更新してください。

私の免許は、アメリカ市民であれば2019年の私の誕生日まで使用できるものだったため、DMV (Department of Motor Vehicle)は手元に通知を送ってくれませんでした。自分でビザが切れてから、必要書類を持って申請しに行く必要があります。この場合の手続きは Renewal となります。

免許証更新の申請書を記入する

NY州の免許を更新する際は、直接支店に行ってから記入ができます。ただ、事前に印刷して手書きで記入するかパソコンのPDF機能でタイプして記入してから持って行くと、初めの受付で待ち時間の番号札をすぐに手渡してくれます。(私は現地で記入しました)混んでいる時、時間のない方にはお勧めします。記入は大体5分未満です。

事前に記入したい場合

インターネットで www.dmv.govに行きます。(サムネイルをクリックして大きい画面になります)

ホームページの上に言語を選べるドロップダウンがあるので、英語が苦手な方はこれを利用してください。

日本語画面に切り替わったら、メニューの”ドライバーライセンス&学習者の許可証”をクリック。ドロップダウンで”ライセンスを更新”をクリック。 

次の画面は日本語が少しわかりづらいところがあるため、英語でご説明します。(おそらく翻訳アプリを使っているので、日本語がネイティブらしくない)

この画面で”Application for Standard permit, Driver’s license or Non-Driver ID card (MV-44)をクリックすると申請書が出て来ます。

アプリケーション記入方法

1)Renewal にクリック

2)Driver license なのでYES

3)現在もっているNY州のドライバーライセンスの番号を記入

4)姓名や現在の免許証期限日などそれぞれを記入。Telephone Number とMobile Phone Numberは同じで可。メールアドレスは一番メインに使っているもの記入した方が無難です。

5)ニューヨークの自宅の住所を記入。これが、発行されたNY州の運転免許証に記載されますので間違いないように注意してください。

Address Where You Live :ほとんどの方は上記と同じなので無記入ですが、万が一発行されたドライバーライセンスを郵送して欲しい住所が違う場合はこちらに記入。

Has your mailing address changed?:現在記載されている住所から引っ越しで変更がある場合、YESをチェック。Has the address where you live changed も同様にYES をチェック。その下の英語は選挙権のことなので、無視して大丈夫だと思います。

6)臓器提供を申し出る方は、YESにクリックをしてから署名します。

7)Voter Registration Questionは、私が知っている限り選挙権のない外国人は該当しないため何もチェックしなくても、受付の係員が処理してくれます。

8)最後に裏面の赤枠に署名と、楷書で名前を記入して終了。



ここからが肝心ーDMVに持って行く必要書類

Department of Motor Vehicleは、沢山の人が毎日訪れるため、一人一人の受付時間も限られています。そして、行ったことがある人は皆ご存知の通り、係員の態度はあまり丁寧ではありません。しっかり持ち物を持っていかないとすぐさま ”はい、やり直し。また後日来てね”と言われ、言い訳も何も聞いてくれません。また出向かなければいけないし、待ち時間にもうんざりです。できれば一発で終わらせたいものです。

ここでは私が実際に持っていったものを含め、必要書類について書きます。

私の持参した書類:

  • NY州の免許証
  • Social security card (必ず現物を持って行く。コピーは不可)
  • 銀行のStatement E-statementを受け取っている私は住所がわかる初めのページを印刷して持って行きました
  • Pay Stub 過去さかのぼって120日以内に発行された給料明細書。金額などは承諾有無に全く関係ありません。
  • Foreign Passport  with I-94 有効なビザが貼ってある日本のパスポート
  • I-94を別にプリントアウトしたもの https://i94.cbp.dhs.gov/ から入り、入手できます。
  • 免許発行手続き支払いのためのパーソナルチェック

これで、実際にチェックされたものは、免許証、Social Security Card 、Passport、I-94のプリントアウトされたものでした。ただ、チェックする係員によっては全て調べる人もいると思います。必ずオンラインで指定されたものは全て持っていってください。

その他、Social Security Card がない人は、W-2や1099の税金申告書類を持って行っても可能なようです。私個人的にはSSCが一番無難だと思います。銀行の明細書出なくても、電気やガスの請求書に自分の現住所が書かれているものでも大丈夫です。ここで重要なのは、金額ではなく住所の合致です。受付の人は身元を確認したいのです。

以下の画面は、実際に持ち物チェックリストを行ってみたときのビデオです。参照にしてみてください。クリックすると映像がスタートします。

ビザスタンプがパスポートにない場合はどうするのか

アメリカでEmployment Authorizationの承認がされている場合であれば、VISAステッカーの期限が切れていても有効なI-797を見せれば可能なはずです。これは、DMVの持ち物チェックリストに書いてあるのであくまで私の憶測です。もしもまだEmployment Authorizationがあるがアメリカ国外に出ていなく、ビザスタンプをもらっていない人がいれば試してみてください。(私はビザスタンプがあって申請したためこれについてはなんとも言えませんが、もしもその立場なら、試していると思います。

2019年10月の体験談:切れていない日本のパスポートと、アメリカで働けるという許可証(I-797)を見せたら私は可能でした。ただ、係員の人がこの状況にある人の対応経験があまりないようなので、初めはビザスタンプがないとダメだと言われましたが、スーパーバイザーに話をさせてくれと頼んで私のビザについての状況を細かく説明して承諾がおりました。ということで結果的には法律的に大丈夫なのですが、少し手間がかかります。

>免許更新はアポを取って行くのが絶対!!

私は今までニューヨークのDMVへ行ったのは2回なのですが、両方ともオンラインでリザーブしてから行きました。そうしたら、運が良かったのかはわかりませんが、両方とも5分以内で自分の番が呼ばれ、チャチャッと業務終了してしましました。待ち時間1時間なんてザラです。何も考えずに行き当たりで来ている人も意外に多いここニューヨーク。予定を立てて行くと、案外うまく行くかもしれません。あと、オススメはマンハッタン以外(クイーンズやブルックリン、ブロンクス。周りの人に聞いてすいているところはどこか調べておくのもいいかもしれません。)です。マンハッタンはものすごい人なので、いつも待たされると聞いています。私はQueens のJamaicaに行っています。2度ともすごく早く処理できました。

今回は、オンラインで予約していきましたが、あまり意味がなく、かつ筆記試験の人達とかち合った為ものすごい待ち時間でした。なので、その日のタイミングによるかもしれません。クイーンズは朝早く行くと早く終わるかもしれないです。

ライセンス更新費用

申請する人の在米状況によって左右されるらしいですが、私は申請費用は$12.5でした。免許自体はまだ有効で、ビザの書類更新だったため、本来の$65くらいかかる費用よりは低かったです。これが免許証自体が完全に切れた場合だと表のような料金になります。

自分がどのClassかは、免許証の表の右上に小さく書かれています。私はDです。

視力検査について

通常なら、ビジョンテストがあるはずなのですが、私は聞かれませんでした。もしかしたら、免許期限以内の更新であれば必要ないのかもしれませんが、いずれにしても、現地でやってくれるのでこのために特別な書類は必要ありません。普段つけているコンタクトレンズやメガネで出向いてください。

書類審査や申請書が受領された後

係員の人が、”Ok, you are fine, the license will be mailed within 2-3 weeks.”といってくれれば、2−3週間後に自分の元へ免許証が送られて来ます。それまでの間はInterim License を発行してくれるので、それを使って運転しても大丈夫です。このライセンスはただの紙に印刷してあるだけなので、絶対になくさないようにしてください。2カ月間有効のようですが、それまでに本物の免許証が送られてくるので、新しい免許が有効なことを確認してから処分して構わないと思います。

おわりに

この投稿では、Temporary Visitorの期限が切れてしまった人のNY州運転免許証の更新手続き方法を説明しました。免許証更新は、コツを覚えればそんなに面倒ではないのですが、初めの何回かは(特にアメリカに来たばかりで英語も苦手な方)慎重にしないと2回行く事になったりと厄介なものです。でも、運転免許証を持っていればパスポートを持ち歩かなくても国内線の飛行機にID代わりとして使えますし、車も運転できてNY以外の州へ遊びに行けたりと絶対持っていて損はないですので、頑張って更新してください!SaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSaveニューヨーク運転免許更新持ち物

SaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSaveSaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSave

SaveSave

Nekonome NY を読んで下さってありがとうございます。

ニューヨークという街が、あなたにとってすこしでも素敵な場所でありますように…